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伊万里焼
葉山有樹作
高さ33.0cm
径13.8cm
西はローマから地中海を渡り、オリエント、ペルシアを経てインドに至り、パミール高原を越えタクラマカン砂漠の緑に連なるオアシスづたいに東へと進むと、敦煌、玉門関を過ぎ黄河を渡って、東の長江にいたる、長大な文明の路を絲綢之路(シルクロード)と申します。この路をつたって東の絲綢(絹織物)や陶磁器が西方にもたらせ、西の仏教やマニ教、ガラス器等が、当方に伝えられました。
当作品は、シルクロード沿いに現在も残されている古代オアシス都市の高くそびえる大理石の柱や、紺碧の空に映えるムード等の印象を水注の姿を借りて表現したものです。水注の地文様には精緻なペルシア絨緞の文様を描き、大小8つの開光にはシルクロードを旅した美の商人達の夢見た、花咲き、果実みのり、せせらぎの音と小鳥のさえずりと、楽の響くオアシスの幻影を描きました。
入り込んだ曲面をもつ水注の隅々にまで、青花、赤絵、金彩の筆を入れ、砂嵐や、盗賊と戦い乍ら、明日を夢見て旅を続けた絲綢之路の人々を偲んで、困難な作業を進めました。
作品解説 葉山有樹氏