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万葉のこころをおおらかに表現
鮮やかな衣装を身にまとい、胸をはり、きりっと上を向いた自信に満ちあふれた女性。
川崎幸子先生の作品に登場する古代史、ことに『万葉集』を題材にした女性像からは、時代の薫りとともに、現代女性の生き方に通じる気高さが感じられる。
身に付けている装束やそこに描かれた文様、耳飾りや首飾り、手にしている楽器などからも伝わってくる、彼女たちが生きていた時間と空間。
そこには、幾冊もの本を読んでイマジネーションを膨らませると共に、奈良時代の文化遺産が公開される正倉院展(奈良国立博物館)に毎年通い、細部まで時代考証を怠らない、作り手の姿勢が映し出されています。
この時代の中で、川崎幸子先生が最も惹かれるのは、万葉の歌人・額田王といいます。その出会いは30年以上も前にさかのぼります。好きな日本女性史を読み進む中で、古代史の立役者である兄弟の天皇・大海人皇子(天武天皇)と中大兄皇子(天智天皇)に仕えた彼女の生涯に触れたとき、「こういう女性を作ってみたい」という強い衝撃を受けたそうです。
「自分人生を自らの意志で決める強さと潔さ、誇り高き女性の姿に心を揺さぶられました」
柔和な面持ちの川崎先生が創り出す人形から受ける凛とした印象、それは博多の美人人形の系統を受継いで第一線を走り続ける、ご自身の強さと重なるのかもしれません。
昭和37年 父川崎虎雄に師事 昭和45年 博多人形新作展 福岡商工会議所会頭賞 福岡県美術展 入選 昭和46年 博多人形新作展 佳作2点 博多人形競作展 第一回与一賞 昭和47年 博多人形研究生展 福岡市長賞 昭和48年 西部工芸展 入選 昭和49年 博多人形新作展 福岡県知事賞 博多人形新作展 福岡商工会議所会頭賞 福岡県美術展 入選 昭和50年 博多人形新作展 通産省生活産業局長賞 日本伝統工芸展 入選 昭和51年 博多人形新作展 福岡商工会議所会頭賞 昭和52年 博多人形新作展 通産大臣賞 昭和53年 博多人形新作展 伝産協会会長賞 昭和54年 博多人形新作展 福岡県知事賞新製品開発展 優秀賞 昭和55年 博多人形新作展 通産大臣賞 昭和57年 博多人形新作展 通産省生活産業局長賞 昭和60年 博多人形新作展 佳作入賞 新製品開発展 金賞 昭和61年 博多人形新作展 佳作入賞 昭和62年 博多人形新作展 福岡商工会議所会頭賞 平成元年 博多人形新作展 総理大臣賞 平成2年 博多人形新作展 通産大臣賞 平成3年 福岡県伝統的工芸品展 NHK福岡局長賞 平成5年 博多人形新作展 福岡市長賞 福岡県伝統的工芸品展 福岡市長賞 平成6年 博多人形新作展 通産大臣賞 平成7年 博多人形新作展 伝産協会会長賞 平成8年 福岡県伝統的工芸品展 福岡市長賞 福岡市より技能優秀者として表彰 平成9年 博多人形新作展 福岡市経済振興局長賞 平成10年 博多人形新作展 伝産協会会長賞 平成11年 博多人形新作展 福岡市長賞 平成13年 福岡県より技能優秀者として表彰