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Home > 佐藤好昭 > 人形師 佐藤好昭(さとう こうしょう) 略歴
「日本の美術界には博多人形の良さを本当に分かる人が少ない」
一見、博多人形らしからぬ作品が並ぶ福岡市城南区七隈の自宅で、人形師佐藤好昭氏は静かに語り始めた。通産省認定の伝統工芸品である博多人形の人形師ながら、主に現代工芸の分野で活動を続ける、業界でも珍しい存在である。佐藤好昭氏の父明氏も人形師であった。高校卒業後、故 本田広男氏らの下で約10年間、人形作りをみっちりと学んだ。が新しい何かを作りたいとの思いが胸を占めた。高校時代、彫刻家を目指したからであろうか。
1983年から、日本現代工芸美術展(日本現代工芸美術協会主催)や日展など「現代美術」にも挑み続けている。数多くの賞を受賞し注目の作家である。 佐藤氏は、従来の博多人形だけでなく、土偶、埴輪など「古代」をモチーフに作品を作る。作品群は人形だけでなくランプなども手掛ける。テーマも「古典と現代のはざまに」とユニークだ。
従来の博多人形といえば、博多七隈の土を800度前後で素焼きしたものに彩色を施したものがほとんどだが、氏の作品は信楽の土をブレンドしたり、陶器と同じ千度以上の高温で焼成したり、従来のものと一線を画す。出来上がった作品の風合いも何処かひと味違う。平成11年も日本現代工芸美術展でNHK会長賞を受賞し、益々その作風に磨きがかかっている。
「土物の博多人形も、その究極のルーツは古代の土人形にあるといえる。歴史を誇る九州の土地柄を人形で表現することに意味がある」と話す。九州から作品を発表し、ファンは日本各地に多い。まるで、古代、大陸の進んだ文化が、九州を基に全国へと広がっていったように。
作品のテーマからも佐藤氏は古典と現代のはざまを見つめているように伺える。そのことは、博多人形の明日を最も理解している作家であることを示す。氏は博多人形にどのような将来を見ているのだろうか。
昭和27年 福岡生まれ
昭和58年 日本現代工芸美術展「海王」
昭和59年 日本現代工芸美術展「ヤマト」
昭和60年 日本現代工芸美術展「天の石位」
昭和61年 日展「古代幻想」
日本現代工芸美術記念展「古代幻想・3」
昭和62年 日展「連作・古代幻想」
日本現代工芸美術展「古代夢幻」
現代工芸美術九州展「準大賞会長賞」受賞
昭和63年 日本現代工芸美術展「古代悠幻」
現代工芸美術九州展「準大賞会長賞」連続受賞
長野県諏訪市美術館 作品収蔵
平成元年 日展「連作・古代悠幻」
日本現代工芸美術展「奴国幻想」
平成2年 日展「連作・ヤマト」
日本現代工芸美術展「古代悠幻・3」「現代工芸賞」受賞
平成3年 日本現代工芸美術記念展「ヤマト悠幻」
「現代工芸会員記念賞」連続受賞
個展開催「鳥取」、「福岡」福岡市美術館
現代工芸美術三十周年記念会員展「古代悠幻・3」
平成4年 日展「ヤマト悠幻・3」
日本現代工芸美術展「楽天」
平成5年 「陶・彫段・人形」によるグループ三碧展
日本現代工芸美術展「楽天・2」
現代福岡地区会員展
日展「連作・ヤマト悠幻」
平成6年 日本現代工芸美術展「楽天・3」
長野県諏訪市美術館 作品収蔵
日展「巫女悠幻」
平成7年 日本現代工芸美術展 審査員
日展「海幸幻想」
平成8年 日本現代工芸美術展「楽天・4」
日展「海幸幻想・2」
平成9年 日本現代工芸美術展「楽天・5」
日展「HANIWA・1」
平成11年 日本現代工芸美術展 審査員
日本現代工芸美術展 NHK会長賞受賞
新世紀の旗手展
平成12年 日本現代工芸美術展 「楽天・八雲」
日展「FUDO・1」
平成18年 日展 特選受賞「那国悠幻II」
日展会友
現代工芸美術協会 本会員
諏訪市美術館・福岡東洋陶磁美術館に作品収蔵