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薩摩焼
畦元紀秀作
H.31cm
畦元紀秀の描く精緻華麗な菊小紋の世界。「献上薩摩でしか使うことが許されなかった希少な乳白色の生地。その上に純然と輝く黄金と存在感のある色彩を放つ華麗な小菊や撫子。骨描、色込め、金高盛などの技法がふんだんに使われており、まさに伝統技術の結晶とも言える。「骨描」とは細やかな骨にも似た筆運びで輪郭を描くことであり、精緻華麗な菊小紋の下地をつくる。「骨描」で描かれた輪郭の中に、何種類もの華麗な色の出来上がりを想定しながら探るように塗りこみ、さらにその上から十八金に相当する金泥で花や輪郭に沿って塗り立体感を出す。ここまでの間焼成彩色を数回繰り返す。このような完成に至るまでの筆の運びは数十万回にもなるともいわれ、気の遠くなるような作業の連続の上に立つものである。